2012年6月16日土曜日

今日の作業は修復士・・・

こんにちは今週末も居りますよ、Nです。

今週も雨ですね・・・ちょっと寂しいです。

だって自転車乗れないんだもん。

でも今日はお客様も多数来店頂きバタバタと過ごしております。

そのなか今週もオーバーホールは進めます、待っているお客様がいらっしゃるので梅雨前には終わらせなきゃね。


この子を今日は触ります、イギリス生まれのRALEIGH FLYING君

御年40歳くらいでしょうか?


さすがに皮膚が爛れ始めています・・・

ステッカーが剥がれてる。

このまま放置すると折角の意匠が台無しなのでここから直しますか。



まずは自転車から取り外しましょう。

これで作業がやり易くなりますね。



表面のクリアーが剥がれ落ちはじめていたので、ここで思い切って剥がしてしまいます。

何か絵の偽物作ってるみたい・・あい剥ぎでは無いですよ。




下地の銀ステッカーも作り直し、ここも一思いにいっときます。




剥がしてみると・・・「あ~そうか。。」

前に剥がれを直そうとしたのでしょうね、剥がれ浮かび上がっていた所の下地に瞬間接着剤が。

これでは新しく貼りなおしても綺麗に貼れず浮かび上がりそうなのでやすりでシコシコ平らに削り直しです。




本体下地を平らにならしている間にこちらも進めましょう。

上張りプリント部のクリアーシートを綺麗に掃除して、アルミテープにしっかり貼りなおします。

さぁ、ここからが細かい作業。

カッターでベースのステッカーを傷つけないように枠をとります。

もう上の写真は新しいアルミテープに張った状態




アルミテープの裏に両面テープを貼っていきます。

ここも隙間の出ないようにきちんと丁寧に隙間なく貼りましょう。




一応貼り終えた図

ここまでひと通り粘着テープを埋めていきましたので、再度アウトラインに合わせカッターで形を出していきます。




これでもとのステッカーの形に近づいてきましたね。

もうゴールは近いです。




両面テープの剥離紙をぱらぱらっと剥がし終えたら、下地を作り油分取りを済ませたベースに貼りましょう。




ほ~ら、綺麗に復活






さすがに40年前に作られたステッカー

掃除しても多少の汚れは当然残ります、でも作り直しでなく当時のステッカーが復活しましたね。

この汚れ・・・これが味。。時間と共にこの自転車が見てきた景色です。

よしよし。。


自転車の構造も安全性も勿論メンテナンス・オーバーホールいたします。

そんな事は当たり前だろ?

でも、こんな意匠的な部分もできる事なら綺麗に残してあげたいですよね。



こんな楽しい作業はどんどんお待ちしています。

さあ、ブログ書き終えたら続きの作業に戻ります!